Burrowのファーストシーズンはカシミヤを使用したアイテムも用意しています。
カシミヤと聞いて想像するのはやはり、高級ということでしょうか。
確かにお値段はします。少ししか採れないなど理由は色々とありますが、その一つに、繊維原料(わた)が糸になる前にたくさんの人の手がかかっているということがあるので、今回はその糸になるまでの繊維の旅を少しご紹介させてもらいます。
カシミヤは羊毛とは違い、ヤギの毛を『刈る』のではなく『梳いて』採集します。
実は今年のはじめに、原毛採集の時期に牧地を訪れて毛梳きをお手伝い(と言うかお邪魔)させてもらう約束を現地の方としていたのですが、今回は残念ながら実現できませんでした。
私自身、それまで毛を梳いて集めているということを知らなかったので、このことは必ずどこかで皆さんにお伝えしたいなと思っていたのです。
機械などではヤギが怖がって毛を梳かせてくれないので、農家の方が一頭ずつ優しく手で梳いていきます。
一頭あたりにかかる時間は一人でやると約1時間近くもかかるそうです。そのあとの工程も、丁寧に毛についているゴミを取り除いたり、硬い毛を取り除いたりと、機械でできない部分が多く、たくさんの人たちの手によって繊維が整えられていきます。
このたくさんの人たちの優しい手によって集められた繊維を、その本来の良さを、なるべく余すことなく皆さんに感じていただきたい。そう思ったので、今回のアイテムは糸から少し、繊維の状態に戻すような風合い出しをしています。
これはちょっと作り手のエゴになってしまうかもしれませんが、繊維の柔らかさの奥にある、人々のあたたかさを楽しんでもらえたらうれしいです。
stand.fmで音声配信はじめました。繊維担当の山本による、繊維深堀話をしてますので、良かったら聞いてみてください。Burrowの商品を、原料や作り方に焦点を当てて喋っております。
秋到来を朝晩の風で感じます。
暑い日が続いていても、本当に季節は変わるんですね、と微々たるでも確かな季節の移ろいに驚かされております。
さて、本当にBurrowは素材が好きなチームだなと改めて思うのがこのSpain Pimaの素材感に触れて、中でもピケ組織を選んだとき。
リブでも天竺でもなく、ピケなのねという楽しさをぜひ感じてほしい、マニアックだなと思うかもですが手に取るとわかると思います。