Burrowの21春夏のアイテムが出揃いました。もう間も無く展示受注会のご案内ができそうです。
そのアイテムの中で使われているオリジナルリリヤーンに含まれているシルクについて少し語ってみようかと思います。
シルクは、皆さんもご存知の通り「蚕」が幼虫から蛹になる時につくる繭をほぐして繊維にしているものです。
蚕はその容姿からもわかるように非常に繊細な虫なので、作られた繭の糸はとても細くて滑らかな触り心地になっています。
しかも、一個の繭は約1,200m~1,500mと非常に長い一本の糸でできていてそれを丁寧に丁寧にほぐして採集しています。
生糸と呼ばれるシルクの繊維を長いまま束ねた糸は高級織物や日本の着物になっていて、その艶やかな表面を見ると自然の物から生まれたとは思えないほどの美しい光沢を蓄えているのがわかります。
今回Burrowで使用しているシルクは、生糸になるクラスの繊細なシルクをあえて6-8cmほどの長さにカットしたものを糸に混ぜています。
ざっくり編み込んだ生地感の中に、キラキラと、その存在感をしっかりと見せてくれています。
見た瞬間にはすぐわからないかもしれませんが、感触にしっかりと滑りを感じたら、それはこの『シルク』のしわざだと思ってください。
今回のこの糸は、かなり複雑な繊維の混ぜ方や、糸の作り方をしているので、仕上がったアイテムは噛めば噛むほどに味の出てくるようなそんな楽しみを感じてもらえると思います。
秋到来を朝晩の風で感じます。
暑い日が続いていても、本当に季節は変わるんですね、と微々たるでも確かな季節の移ろいに驚かされております。
さて、本当にBurrowは素材が好きなチームだなと改めて思うのがこのSpain Pimaの素材感に触れて、中でもピケ組織を選んだとき。
リブでも天竺でもなく、ピケなのねという楽しさをぜひ感じてほしい、マニアックだなと思うかもですが手に取るとわかると思います。