Burrowのアイテムの旅は、繊維原料に始まり、糸から編みへと形を変えてようやく服になりますが、これで終わりではありません。
みなさんのお手元に届ける前にもう一手間。
『加工』と言ってしまうと味気ないですが、それはとても大切な工程なのです。
これまでの“Burrow’s Source”で触れてきた繊維たちの魅力を最大限に引き出す魔法、風合い出しの役割がこの『加工』にあります。
Burrowの加工をお手伝いしてくださっている仕上加工場さんの地域は地下水が豊富で、1日に使える水の量が5,000トンもあるとのことです。1kgが大体1リットルなので、2リットル入りのペットボトルが250万本って言われてもピンとこないですが、物凄い量です。
もちろんこんなに1日に水を使用しているわけではなく、必要な量を大切に使っています。
自然豊な山脈を通して地下に蓄積していく雨水は鉱物などのミネラルが豊富なため、加工にそのまま使えるわけではなく、毎月水質検査をして加工に適した柔らかい水にするためにイオンで調整しているとのことでした。
そして風合い出しの加工方法も、機械の動きを調整して繊維を痛めないような優しい動きで、水の中を服たちが気持ちよく泳いでくように水を揺らします。
そんな丁寧な風合い出しの作業で、Burrowの服の繊維たちは服になるまでの長い旅路を形を変えやすいように少し窮屈になっていたその状態をパァッと解き放っていく。そんなイメージでした。
こうしてようやくBurrowのアイテムの風合いが整って、あとはみなさんにとって『居心地のいい巣穴』になれるよう、1日も早くお手元にお届けしたいと心から思うのでした。
秋到来を朝晩の風で感じます。
暑い日が続いていても、本当に季節は変わるんですね、と微々たるでも確かな季節の移ろいに驚かされております。
さて、本当にBurrowは素材が好きなチームだなと改めて思うのがこのSpain Pimaの素材感に触れて、中でもピケ組織を選んだとき。
リブでも天竺でもなく、ピケなのねという楽しさをぜひ感じてほしい、マニアックだなと思うかもですが手に取るとわかると思います。