Burrow's source【糸】

Burrow's source【糸】

6月 11, 2020

それは服づくりの第一歩。ここでイメージ通りになるか、または想像を超えていくか。

Burrowは、この一本の糸を考えるところをとても大切にしています。生地にも、服にもなっていないそれは、想像力を掻き立て、創造力を試します。

 

ただただ、みなさんに喜んでもらえる服づくりを目指して、私たちは糸を選びます。

その糸も、出来上がるまでの背景を辿れば、壮大なドラマが広がっています。

 

訪れたことの無い地で育まれた自然の恵みや、精紡機の発明と歴史、そして多くの英知で築き上げられた製糸の技術。その全ての土台の上に、今私たちの目の前にある糸が出来上がっていることを噛みしめながら、どうやったら心地良さを最大限に引き出すことができるのか。

原料や技術、そして私たちに関わってくれている人たちに感謝して、真摯に向き合っていくことが、みなさんに着てもらう服と、糸たちに対する、私たちの責任だと思っています。

 

獣毛糸には梳毛と紡毛という糸の作り方が多いです。

梳毛は動物の毛を梳る(くしけずる)工程が長く、均一性の高い糸ができあがります。ちょうど自分の髪の毛をコーミングして艶が出るようなイメージに近いです。

紡毛はまさに紡ぎ(つむぎ)。梳毛と違い毛流れの均一化工程を少なくして、繊維の絡みを利用して引っ張りながら撚り上げて糸にしていく感じなので、糸自体がふっくらと仕上がり、軽いのにボリュームが出やすいです。ニットには特にこちらの紡毛糸がよく使われます。

 

ニットがふっくら柔らかい理由の一つに、そんな糸の作り方そのものが大きく関係しています。

優しく包み込むような心地よさを、糸からイメージして服にしていく。そんなストーリーも一緒に楽しんでもらえたら嬉しく思います。




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