繊維担当の山本です。
糸を編んで糸にする『リリヤーン』という技法。Burrowでは既におなじみになりつつありますが、今回の春夏の企画でもこのテクニックを採用しています。
前回のブログで、デザイナーが少し触れた来春夏に向けて作っている『リリヤーン』で、少しだけ触れましたが、今回の春夏ではコットンとカシミヤとシルクの三つの繊維を混ぜ合わせ、一本の糸にしたあと、その糸を編んでリリヤーンにしています。
カシミヤとシルクを混ぜ合わせているので、その繊細な風合いをどうしたら引き出せるか?という問を繰り返しながら。
ただ編むだけでは、せっかくのブレンドもなんとなく味気ないものになってしまいそうだったので、糸を編んで糸にする段階ではかなり緩めに編んでもらいました。
最終的にそのリリヤーンを編んで服にしてくれる編工場さんと、編む時に支障がでないかどうかを幾度となく確認しながら、極力繊細さを失わないギリギリの緩さをねらって。
少し時間はかかってしまいましたが、工場さんたちのご協力のおかげで、適度なボリュームもありながら、しかし厚くなりすぎず、優しい繊維感を残したまま、とろみもある、そんな糸に仕上がりました。
今はその糸が染め終わって、服の編み地にどういう編み方をするか試し編みをしてもらっているところです。
アイテムのイメージもかたまりつつあります。
服になってからどういう風合いに仕上げていくか、糸が携えた風合いを引き出す方法を考えているところです。
どうぞお楽しみに。
秋到来を朝晩の風で感じます。
暑い日が続いていても、本当に季節は変わるんですね、と微々たるでも確かな季節の移ろいに驚かされております。
さて、本当にBurrowは素材が好きなチームだなと改めて思うのがこのSpain Pimaの素材感に触れて、中でもピケ組織を選んだとき。
リブでも天竺でもなく、ピケなのねという楽しさをぜひ感じてほしい、マニアックだなと思うかもですが手に取るとわかると思います。